メンタルマジック論 By Birdie 第29回 カタレプシーについて(自分の武器の作り方)
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収録時間:約1時間24分
本レクチャーは、神戸のマジックカフェバーオーナーであり日本のメンタルマジック界を代表する演者バーディ氏を招き、催眠現象「カタレプシー(手が固まる現象)」を用いたマジックの成立過程と、独自の武器(得意ネタ)を作るための思考法を語る内容です。
①カタレプシーとマジックの融合の経緯:演者がスプーン曲げのパフォーマンスに触発され、催眠術を独学で学んだ過程と、催眠現象単体では「不思議すぎて」逆に信じてもらえないという弱点をマジックのフォローで補完する構造が解説されます。手が固まる/開かなくなるカタレプシーとスプーン曲げを組み合わせる手順、また「ウィッチハンド」における手が重くなる・上がる現象の見せ方とその際の3つの対応パターンが紹介されます。
②不思議さの「谷」の理論:現象の不思議さを急激に上げすぎると観客が受け入れられなくなるという考え方に基づき、催眠術という一般に認知されているが正体が曖昧な概念を、メンタルマジックにおける「理由づけ」として活用する手法が具体例(カード当て、コイン当て、インビジブルデックなど)とともに語られます。
③ピックポケット(スリ)からウォッチスティール(時計抜き)への展開:海外のピックポケットショーに影響を受け、マネキンや巻きタオルを使った独自練習を経て時計抜きの技術を習得した経緯、催眠による「理由づけ」との相性の良さ、そして自身の店舗で継続提供することによる弊害(お客のリピート時の期待とムラ)についての実践的な考察が述べられます。
さらに、演者自身の経験(阪神淡路大震災、職業経験、家族エピソードなど)を現象の「理由」としてマジックに取り込むリアリティ構築の考え方、ダレン・ブラウンの舞台演出(ペンデュラム、テーブルターニング)やウィジャボード等のオカルト小道具からの着想、MRIペンデュラムの開発秘話にも触れ、既存の技法・道具・自身の経歴を横断的に組み合わせて独自の演目を作る発想法が中心テーマとなっています。
理論寄りの内容が中心で、特定トリックの技法解説というよりは、演者の創作プロセスやメンタルマジックというジャンルに対する考え方を知ることができるレクチャーです。カタレプシーやウォッチスティールに興味のある中級以上の演者、独自ネタを開発したいと考えている方に向いた内容です。
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