TENSION WORK By しるべすたー 第11回 分裂現象
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収録時間:約46分
輪ゴムマジックの分野で近年注目を集めるしるべすたー氏によるレクチャーシリーズ第11回。今回のテーマは「分裂現象」、すなわち1本の輪ゴムが2本に増えて見える現象です。演者自身が解説の冒頭で述べているように、輪ゴムマジックにおける分裂現象は原理的には出現現象の一種であり、既に手にある1本の輪ゴムに対して隠しておいた別の1本を新たに登場させる構造を持ちます。そのため即興性を持たせにくいという課題があり、本レクチャーではその制約に対する2つのアプローチが紹介されています。
①ファイバースプリット
輪ゴムをねじって伸ばすことで、1本の輪ゴムが2本あるかのような錯覚を作り出し、そのイメージをそのまま手の中に移すことで実際に2本目を出現させる現象です。ビジュアル自体は控えめですが、セットが非常に簡易(輪ゴムをパームしておくだけ)で済むため、演技の途中に自然に組み込むことができ、即興的な演出が可能な構成になっています。指へのかけ方、錯覚を作る揉み込みの手順、指を外すタイミングなど、具体的なハンドリングが段階的に解説されています。
②スクイーズスプリット(および3本への応用)
輪ゴムを指先で転がしながら小さく丸め、親指の爪にループ状にかけて保持することで、絞り出すように輪ゴムを引き出すビジュアル重視の分裂現象です。セットにやや時間を要するため即興性は低いものの、視覚的なインパクトが強く、演技のオープニングに適した構成となっています。さらに応用として、同様の原理を用いて2本を連続して出現させ、合計3本にする変化形も紹介されています。加えて、演者が使用する輪ゴムの素材(TCC製ではなく日本製やフライシー社のレインボーラバーバンドを推奨)や、形状のねじれを防ぐためのコツについても触れられています。
このほか、輪ゴムのすり替えを利用したトーン&レストア(千切れた輪ゴんが復活して見える現象)への応用例も簡単に紹介されており、分裂・出現・色変化・復活といった関連現象への発展性も示唆されています。レクチャー後半では過去の海外DVD作品(Banding Around、Rubber Coinなど)の映像を参照しながら、輪ゴムからコインへの変化など類似コンセプトの作品も紹介されています。
技法自体はシンプルで、輪ゴムの扱いに慣れていない初心者でも練習次第で習得可能なレベルですが、即興性とビジュアルのバランスをどう設計するかという創作面の考え方も語られており、輪ゴムマジックを作る上での思考プロセスを学べる内容となっています。
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